大阪歴史学会では、実際に文化財を訪ね、その最新の研究成果にふれるため、市民参加型の催し「現地見学検討会」を毎年開催しています。今回は戦国期の大山崎を取り上げます。大山崎は大阪平野と京都の間に位置する要衝の地であり、戦国時代に羽柴(豊臣)秀吉と明智光秀が激突した山崎の戦いの舞台になりました。今回は関係する故地を見学するとともに、文字史料と城郭の双方から山崎の戦いが持つ意義を検討し、あわせて中近世移行期の政治情勢についても考えます。
歴史学入門講座では、毎年歴史学の第一線で活躍されている研究者をお招きし、現在の歴史学が直面している課題をとりあげ、歴史学のあり方・理論・方法論などについて学ぶための講演を開催しております。
今年度は、日本中世史を専門とされる立教大学文学部史学科 教授の佐藤雄基さんをお呼びし、「鎌倉幕府の滅亡をどのように考えるのか―歴史における偶然性と必然性のあいだ―」という演題でご講演いただく予定です。
これから歴史学を学ぼうとする人、あるいは歴史学に興味・関心を持つ全ての人を対象に、歴史学についてより深く考えるきっかけを持ってもらうことを目的とした内容です。中世のみならず、歴史学の考え方・方法論など全時代に共通する普遍的な内容についてもお話ししていただく予定のため、中世以外の方もぜひご参加ください。
2025年は日本の終戦から80年を迎える節目の年にあたる。この間に戦争体験者はきわめて少数となり、関係者が遺した記録や遺品・遺物の散逸や、関係した遺構・遺跡等が消滅しかねないことが危惧されている。「戦争関連資料」には、行政文書をはじめ、個人の体験を記録した日記や手紙のほか、写真・映像・絵画・記念碑・慰霊碑等の多岐にわたるアーカイブズがあり、「語り部」による「証言記録」オーラル・ヒストリーも含まれるが、現状ではそれらの収集・保存・公開が、関係機関において整備されているとはいえない状況にある。
一方で近年は、旧日本軍の軍事施設等が戦争遺跡として注目され、全国各地で文化財に指定する動きや、自治体が都市空襲についての調査委員会を立ち上げ、市民を中心とした空襲の調査研究活動から資料館建設に至ったケースも見られるなど、戦争の記憶を風化させないための新たな動きも始まっている。
「戦争関連資料」や近代以降の戦争遺跡は、すべての市民が共有すべき「歴史的文化遺産」であり、これまでも平和博物館や戦争資料館等で保存・公開されてきたが、今まさに保存・利用体制を拡充していくことが喫緊の課題である。
そこで、30回目となる史料保存利用問題シンポジウムでは、「戦争関連資料」を歴史的文化遺産としてどのように残すのかについて考えていきたい。
大阪歴史学会では、実際に文化財を訪ね、その最新の研究成果にふれるため、市民参加型の催し「現地見学検討会」を毎年開催しています。今回は、近代の兵庫津地域を取り上げます。近世の物流拠点として隆盛を極めた兵庫津は、近代には港湾機能とともに生産機能も加えるようになります。近代初期に兵庫地域が果たした役割や、兵庫と神戸との関係性から浮かび上がる日本近代の都市像について考えます。
旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会では、旧真田山陸軍墓地に関係する話を専門家から聞いて、正しい知識を得る陸軍墓地講座を行っています。第46回陸軍墓地講座では、「-耐震強化工事の完成を前にして-大阪旧真田山陸軍墓地・納骨堂の史跡、文化財へ-戦争と軍隊、そして兵士の死を考える-」と題した講座を行います。