大阪歴史学会が主催・共催する各種イベントの情報をお知らせします。
最新のイベント情報
■大阪歴史学会考古部会特別研究会「塼列建物からみた中・近世の都市、城郭、地域間交流」
塼列建物とは、建物の周囲に塼を立てて囲い基礎とする、中世から近世初頭にみられる建築形式である。堺や兵庫津のような都市遺跡で多くみられるほか、城郭址での検出例も増加している。蔵としての機能が有力視される一方で、その機能は多様であったともされる。主として近畿地方で普及したが、その分布は限定的である。
この特殊な建築形式が伝播する背景に、都市間あるいは戦国武将間の人的、物的、さらには情報ネットワークの存在が指摘されている点で興味深い対象であると言えよう。今回の研究集会では、近畿各地の塼列建物の比較・検討を通して、塼列建物が近畿地方に拡散する背景について、議論をおこないたい。
- 日時:2024年3月9日(土)
- 会場:堺市産業振興センター会議室1(堺市北区長曽根町183番地5)
- プログラム
10:00 受付開始
10:30-10:40 開会挨拶・趣旨説明
10:40-11:40 花熊祐基(堺市)「堺環濠都市遺跡における塼列建物の成立と展開」
11:40-13:00 お昼
13:00-13:40 藤本史子(武庫川女子大学)「都市遺跡における塼列建物」
13:40-14:20 實盛良彦(四條畷市教育委員会)「城郭址における塼列建物」
14:25-15:05 谷口正樹(大阪歴史博物館)「文献史料からみる堺・塼列建物検出地域間の交流」
15:15-16:45 討議 司会:森本徹・北山峰生(大阪歴史学会)
- 事前申し込みは必要ございません
- 当日は資料代として500円を申し受けます。
- お問い合わせ
大阪歴史学会考古部会 部会担当:道上祥武・花熊祐基・相馬勇介
e-mail:daireki_kouko@yahoo.co.jp
■大阪歴史学会現地見学検討会(共催:大阪府立狭山池博物館)「古代の灌漑水利と地域社会」
大阪歴史学会では、実際に文化財を訪ね、その最新の研究成果にふれるため、市民参加型の催し「現地見学検討会」を毎年開催しています。今回は、大阪狭山市に所在する狭山池を取り上げます。古代史上、最も著名な灌漑施設と言っても過言ではない狭山池は、その後も南大阪の主要な水源として機能し、それは現代にまで受け継がれています。今回は改めて狭山池を巡検して理解を深めるとともに、古代社会の中で灌漑・水利がどのような制度のもとに運用されたか、地域社会とどのような関わりをもったかを検討します。
- 日時:2024年4月21日(日)
- 現地見学
9:30 南海高野線 大阪狭山市駅集合
転流溝調査地点~窯跡調査地点~大林組地質調査地点~東樋、中樋、西樋~西除川(11:30頃解散)
- 検討会
13:00~17:00(開場は12時30分)
大阪府立狭山池博物館 2階ホール
・小山田宏一氏(大阪府立狭山池博物館)
「狭山池の出現とその歴史的評価」
・溝口優樹氏(中京大学)
「古代の狭山池と地域社会」
・池淵俊一氏(島根県教育委員会)
「出雲における水利開発と地域社会―6・7世紀を中心に―」
- 少雨決行
- 定員50名(先着順、事前申込不要)
- 配布チラシのダウンロードは【こちらをクリック】
- お問い合わせ
大阪歴史学会
終了イベント(2023年分)
■第39回歴史学入門講座のお知らせ
歴史学入門講座では、毎年歴史学の第一線でご活躍されている研究者の方を講師としてお招きし、これから歴史学を専門的に学ぼうとする人を主な対象に、歴史学のあり方・理論・方法などについて学ぶための講演会を、企画・運営してきました。例年に引き続き、今年度も講演会を開催いたします。
- 日時:2023年7月9日(日)13:30~16:30(質疑応答含む)
- 講演:平川南氏(日本古代史/国立歴史民俗博物館名誉教授)
「出土文字から新しい古代史の構築」
- 会場:大阪歴史博物館 4階講堂(定員180名)
- 参加申し込み方法:事前予約不要
- 参加費:500円(学部生300円)
- 主催:第39回歴史学入門講座実行委員会
共催:大阪歴史博物館
後援:大阪歴史科学協議会/大阪歴史学会
- お問い合わせ
第39回歴史学入門講座実行委員会
e-mail:nyumonkoza_osaka@live.jp
URL:http://nyumonkoza.at-ninja.jp/ (Twitter・Facebookもあります)
■大阪歴史学会現地見学検討会「古代・中世の淀と都市形成」
大阪歴史学会では、実際に文化財を訪ね、その最新の研究成果にふれるため、市民参加型の催し「現地見学検討会」を毎年開催しています。
今回は、淀とその周辺地域を取り上げます。水陸交通の要衝であるこの地域は、これまでも古代都城との関わり、中世都市の盛衰との関連などが議論されてきました。今回、あらためて現地を巡検し、その地理環境が果たした歴史上の役割を考えたいと思います。
- 開催日:2023年4月23日(日)
- 現地見学
【集合】9:30 京阪本線石清水八幡宮駅
【見学地】三川合流地点→淀城跡→淀水垂大下津町遺跡→御旅所
(淀水垂大下津町遺跡の発掘調査現場は見学いたしません)
【解散】12:30頃
- 小雨決行/定員50名(先着順・事前申込不要)
- 検討会 13:30~16:30(開場は13時)
会場:淀会館2階ホール
・「淀周辺の発掘調査成果―淀水垂大下津町遺跡を中心に―」
―柏田有香氏・松永修平氏(京都市埋蔵文化財研究所)
・「淀・山崎をめぐる古代の交通網とその変遷」
―古閑正浩氏(大山崎町教育委員会)
・「中世淀をめぐる交通と流通」
―大村拓生氏(関西大学非常勤講師)
・討論
- 状況により見学会を中止する場合は、大阪歴史学会ホームページでお知らせします。
- 問い合わせ
大阪歴史学会 http://www.historia-osaka.on.arena.ne.jp/
- 配布チラシのダウンロードは【こちらをクリック】
終了イベント(2022年分)
■2022年度歴史学入門講座「移行期の時代像を模索する-先学との対峙を通じて-」
特定の学問に関する「研究」が積み重なっていくことはその学問に発展をもたらすことになりますが、その過程で学問の領域が徐々に細かく、そして個別化されてしまうことがあります。それは歴史学においてもいえることです。今回の歴史学入門講座では、そのような精緻化、個別化した近年の研究状況に問題意識をもち、個別の研究を大きな枠組みの中で捉え直すための方法論を模索されている二名の研究者を招き、「移行期の時代像を模索する-先学との対峙を通じて-」というテーマを設定しました。
清水克行氏は、習俗論を用いた中世社会史研究の中でも、その個別性を重視するのではなく、断片的なつながりから民衆像の復元を試みることや、また比較史研究という大きな枠組みの中で分析を行う視点を重視されています。久住真也氏は、幕末の徳川将軍に着目し、視覚表現や空間論なども用いながら、政治動向を大きな流れとして捉えるために模索を続けておられます。
お二人には先学の研究者からの影響なども交えてご講演していただき、精緻化、個別化された歴史研究に対して、どのようなアプローチをとることができるのか考える場にしていきたいと思います。
- 開催日:2022年9月11日(日)14時~18時
- オンラインにて開催(zoomを使用)
- 講師
・清水克行氏(明治大学商学部教授)
「ふたつの戦国時代像-藤木久志氏と勝俣鎭夫氏の研究から学ぶ-」
・久住真也氏(大東文化大学文学部教授)
「幕末史研究の森をゆく~原口史学から幕末の将軍研究へ~」
- ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンライン形式で行います。
参加費無料。参加をご希望の方は、9月9日(金)までに参加申込フォーム(https://forms.gle/C3n9iKj3Eq8emS8eA)よりお申し込みください。
■大阪歴史学会研究集会「戦国・織豊期権力論と城郭研究」
「お城」は現在、一般市民の方々の興味関心を大きく集めています。しかし「学問」としての城郭研究は、文献史研究との対話・相互批判が、より積極的に求められる段階にあります。
本研究集会は、戦国・織豊期権力論(文献史)の専門家に、城郭研究の成果と課題を論じていただきます。そしてそれに対する城郭研究側からのリプライを踏まえ、権力論と城郭研究の接点をさぐります。さらに歴史地理学・都市研究の視点を合わせることで、城郭を中心とした学際研究の場とします。
- 開催日:2022年9月17日(土)10時~16時半
- 会場:大阪公立大学杉本キャンパス1号館講堂
【キャンパスマップ】 ※①の建物
JR阪和線「杉本町(大阪市立大学前)駅」下車、東口すぐ
地下鉄御堂筋線「あびこ駅」下車、4号出口より南西へ徒歩約15分
- 報告
・村井良介氏(岡山大学)「戦国期の地域秩序と城館」
・谷徹也氏(立命館大学)「織豊期権力論からみた城郭史研究」
・コメント 福島克彦氏(大山崎町歴史資料館)、山村亜希氏(京都大学)
・リプライ 中井均氏(滋賀県立大学名誉教授)
・討論司会 新谷和之氏(近畿大学)、仁木宏氏(大阪公立大学)
- 資料代 500円
■大阪歴史学会現地見学検討会「近世堺と鉄砲鍛冶」
※新型コロナウィルスの感染状況を考慮し、現地見学検討会を中止します
大阪歴史学会では、実際に文化財を訪ね、その最新の研究成果にふれるため、市民参加型の催し「現地見学検討会」を毎年開催しています。
今回は、近世堺を取り上げます。かつての面影を残す堺の町並み、近世初期の町屋敷として貴重な山口家住宅を訪ね、当時の都市構造に迫ります。また近年、堺鉄砲鍛冶屋敷井上家に伝わる資料の調査・研究により、江戸時代の鉄砲産業に対する新たなイメージが浮かびつつあります。今回の見学では、その資料の一部を見学し、近世堺の鉄砲ビジネスを考える機会とします。
新型コロナウィルス感染症対策のため、今回は見学のみの実施となります。ご了承下さい。
- 開催日:2022年3月13日(日)
- 現地見学
【集合】10:00 南海本線 七道駅
【見学地】放鳥銃定限碑~清学院~鉄砲鍛冶屋敷(外観)~北旅籠のまちなみ~鉄砲館~紀州街道~山口家住宅~寺町
【解散】12:00頃 本願寺堺別院にて(阪堺電車神明町電停が最寄り)
- マスク着用にご協力下さい。また、一部施設では数名の小グループに分けて案内します。
- 事前申し込み不要/小雨決行
- 状況によりやむなく中止する場合は、大阪歴史学会ホームページでお知らせします
終了イベント(2021年分)
■第37回歴史学入門講座のお知らせ
歴史学入門講座では、毎年歴史学の第一線でご活躍されている研究者の方を講師としてお招きし、これから歴史学を専門的に学ぼうとする人を主な対象に、歴史学のあり方・理論・方法などについて学ぶための講演会を、企画・運営して参りました。例年に引き続き、今年度も講演会を開催するに至りました。
- 日時:2021年7月4日(日)13:30~16:30(zoomは15分前から開場)
- 講演:村井章介氏(東京大学名誉教授)
「境界史の構想」(仮)
- 開催方式:zoomミーティングにて開催
→参加申し込み:【こちら】からお願い致します
- お問い合わせ
第37回歴史学入門講座実行委員会
e-mail:nyumonkoza_osaka□live.jp(□を@にかえて下さい)
URL:http://nyumonkoza.at-ninja.jp/ (Twitter・Facebookもあります)
- 参加費:無料 ※運営協力金を募集しております(1口500円から)
- 主催:第37回歴史学入門講座実行委員会
後援:大阪歴史科学協議会/大阪歴史学会